- 『ピコの心』 -                (凸凹作家ピコの屈折した記録)

切り絵、パステル画、詩、書、発達障害(自閉症スペクトラム・ADHDなど)、愛着障害(アダルトチルドレン)、解離に関するもの、その他。 暫くは詩が中心です。

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今日は、共感覚(シナスタジア)について

共感覚(シナスタジア)というのを聞いた事があると思いますが、共感(エンパシー)とは少し違います。
紛らわしい言葉で分かりづらいのですが、共感というのは相手の感情を理解する事が出来る事で、定型の人であれば普通に持っている能力で、特に共感力が強い人をエンパス(共感能力者)というようです。
共感力の弱い発達障害の僕のような人とは対極にあるともいえますが、エンパスは日本人の5人に1人とも言われています。
似た言葉にシンパシーがありますが、日本語に訳すと共鳴となります。
シンパシーは、日本に於いてはかなり曖昧な使われ方をされているようですので、余り詳しくは説明しませんが、共感と同じ意味合いの言葉として説明されている場合もあります。

さて、共感覚ですが、これは感覚の融合とも呼べる現象で、異なった感覚が同時に生じたり、共鳴したりする事とでも言えばいいでしょうか。
音や、味、或いは人の心などに色を感じたり、単色の中に複雑な色彩を感じたりする人もいれば、周囲にある物を音階で感じたり、もちろん、味覚などの他の感覚による共感覚もあれば、もっと特殊なケースも存在します。
かなり人によって違いがあり、発達障害を持つ人の中には共感覚を持っている人の割合が多いようです。
もちろん、共感覚を持っていても発達障害がある事にはなりません。
ドナ・ウィリアムズさんの持っている特殊な共感覚は、言葉を持たない自閉症の人には普通にある感覚のように思えます。
そればかりか、共感する事が苦手だと言われる自閉症の人には、少なからずこの感覚があるのではないかと思います。

この特殊な共感覚を、心の共感覚と勝手に命名しているのですが、僕にもかなり強くこの感覚があって、それは自分の心の壁を乗り越えて、相手の心と同期すると言うより、自分の中に相手の心が流れ込んできてしまうような感覚でしょうか。
自分の中に入ってきた相手の心(感情)を見て、同じ感情を感じるという事になるでしょうか。
言葉で説明するのはかなり大変なんですが、感じ取るのは深い感情(情動)ほどはっきりと伝わってきます。
共感とは全く異質のもので、共感はこちら側から相手の心を見ているようなものですが、心の共感覚はあちら側まで行って相手の心を見ているようなものです。
生きる事に絶望した人に、心の共感覚が働くと、全く同じ感情が自分の中に発生して途惑ったり混乱する事になります。
自分で制御できる訳ではないので、かなり危険な事もあります。
この共感覚が強く働くと、体調までもが同じようになってしまう事もあります。
人以外に心の共感覚で同化した方が楽なんですが、自然の中で生活しない限りは人への共感覚が殆どになります。

普通は誰かに対して共感覚が働くと疲れるし、負担がかなりあるのですが、同じ障害に限らず様々なメンタル面の障害を持った人が来るデイケアのような場所では、不思議と楽にこの共感覚が働きます。
恐らく、言葉を持たない自閉症の子供同士が意思の疎通を行っているのと同じ感覚になるのでしょう。
これは私見になりますが、こういった場合、相手も心の壁を低くしてくれるのかも知れません。
それで楽に心が行き来しているのかも知れません。
普通の社会の中では、誰もが心の壁を高くして、本心とは別の心を写す特製の鏡を使って、しっかり自分をガードしているのでしょうね。

ちょっと特殊な共感覚の話になってしまいましたが、余り知られていないのは、この感覚を強く持っている人たちの大半が言葉を持たない為かも知れません。
或いは、言葉を獲得するにつれ薄れていく事もあるかも知れません。
普通は消えていく筈の、既に退化してしまった筈の感覚かも知れませんね。

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